🦒 この記事を読むとわかること

  • 「若いんだから平気」がなぜ、こんなにもやっとするのか
  • 年齢と卵巣の状態は、イコールではないという話(私は30歳で40代相当でした)
  • 言われたときのかわし方と、言う側が代わりに言える言葉

こんにちは、キリンちゃんです🦒

内科にかかったときのことです。薬を出してもらうので、「いま不妊治療を受けています」と伝えました。

そうしたら、こう返ってきました。

若いんだから、まだ治療なんてしなくて平気だよ

悪気はなかったと思います。たぶん、励ましてくれたんだと思います。

でも、私の体のことも知らないのにと、少しもやっとしてしまいました。

そのとき、言えなかったこと

私は30歳です。たしかに、数字だけ見れば若いほうかもしれません。

でも、私のAMHは40代相当でした。

妊活を始める前にブライダルチェックを受けて、そこで知りました。診察室で言われた瞬間は、頭が真っ白になりました。「まだ20代なのに」「結婚式が終わってから始めるつもりだったのに」と。

その検査があったから、タイミング法で時間を使わずに、最初から体外受精を視野に入れるという決断ができました。そのときの話は #1 不妊治療、はじめます|まずは検査から|30代会社員が早めに動いた理由 に書いています。

キリンちゃん
「若いから平気」って、私がいちばん信じたかった言葉でもあるんだよね

もちろん、その場で検査結果の説明をするわけにもいきません。「そうですね」と笑って終わりました。

この一言が、なぜしんどいのか

あとから考えてみて、3つあるなと思いました。

① 悪気がないから、言い返せない

責めているわけではなく、励ましのつもりで言ってくれています。だから怒るところがない。でも、もやっとだけが残ります。

② 自分の体を見てもらえていない

年齢といういちばん外側の情報だけで判断されています。検査を受けて、数字を見て、話し合って決めたことなのに、それが一言で飛ばされてしまう感じがありました。

③ 「待っていい」と思わせてしまう

これがいちばん気になっています。

私はもう治療を始めていたので、この言葉で何かが変わることはありませんでした。でもこれから始めようか迷っている人が同じことを言われたら、どうでしょうか。

「まだ大丈夫なのかな」と思って、半年、1年と先延ばしになるかもしれません。その時間は、あとから取り戻せません。

キリンちゃん
背中を押す言葉のつもりが、足を止める言葉になることもあるんだなと思った

年齢と、卵巣の状態は別のもの

ここは誤解されやすいところなので、ていねいに書きます。

AMHは、卵巣に残っている卵の数の目安とされるホルモンです。年齢とともに下がっていく傾向はありますが、同じ年齢でも個人差がとても大きいのが特徴です。若くても低い人がいるし、年齢が上でも高い人がいます。

⚠️ ここが大事です。AMHは「数の目安」であって、卵の質や、妊娠のしやすさを示すものではありません。日本産科婦人科学会も、測定値から「妊娠できる可能性」を判定するのは不適切としています。

つまり「AMHが低い=妊娠できない」ではありません。私自身、40代相当と言われたあとに授かっています。数字を見てこわくなった方に、ここだけは伝えたいです。

では何の役に立つのかというと、治療の計画を立てるときです。採れる卵の数の見通しが立つので、「どの方法で、どれくらいのペースで進めるか」を決める材料になります。

よく言われること実際のところ
若いうちは心配いらない年齢の傾向はあるが、個人差が大きい。検査しないとわからない
AMHが低いと妊娠できないそうとはかぎらない。質や妊娠率を示す数字ではない
AMHが高ければ安心こちらも、妊娠しやすさを保証するものではない

※AMHの解釈は、検査する施設や測定方法によっても扱いが変わります。数字の意味は必ず主治医にご確認ください。

言われた側は、説明しなくていい

あの日、うまく返せなかったことを少し悔やんでいました。でもいまは、説明しなくてよかったと思っています。

自分の検査結果を、納得してもらうために人に話す必要はありません。しんどいだけです。

使いやすいのは、この3つでした。

  • 「そうですね」と流す
  • 「人それぞれみたいです」とだけ言う
  • 「先生とも相談して決めたので」で終わらせる

どれも会話を続けさせないのがポイントです。わかってもらうことを目的にしないほうが、気持ちが削られません。

キリンちゃん
わかってほしい相手は、お医者さんと夫だけで十分だった🦒

言う側へ:代わりに言えること

この記事を、言ってしまった側の人にも読んでほしいなと思っています。私も、別の場面で誰かに同じことをしているかもしれないので。

つい言ってしまう代わりに
若いんだから平気だよそうなんだ、教えてくれてありがとう
気にしすぎじゃない?大変なときは言ってね
いつかできるよ(何も足さずに、うなずくだけ)

共通しているのは、見通しを勝手に語らないことだと思います。「大丈夫」も「心配」も、どちらも相手の体のことはわかりません。聞くだけで十分ありがたいです。

まとめ

  • 「若いんだから平気」は、悪気がないぶん言い返せない
  • 年齢は、いちばん外側の情報でしかない。中のことは検査しないとわからない
  • 私は30歳でAMHが40代相当。でもその後に授かっています
  • AMHは数の目安。質や妊娠のしやすさを示す数字ではない
  • 言われた側は説明しなくていい。流す言葉を用意しておくとラク
  • 言う側は、見通しを語らずに聞くだけでいい

もし「まだ早いかな」と迷っている方がいたら、治療を始めなくてもいいので、検査だけでも受けてみてほしいです。私は結果にショックを受けましたが、早く知れたことがいちばんの救いでした。

※本記事は個人の体験と、2026年10月時点で公開されている情報をもとにしています。検査の数値の見方や治療方針は、体質・年齢・医療機関によって変わります。判断は必ず主治医にご相談ください。