🦒 この記事を読むとわかること
- 「4AA」の数字とアルファベットが、それぞれ何を表しているか
- グレードを見るときによくある3つの誤解
- 私自身のグレードと、そのときに思ったこと
こんにちは、キリンちゃんです🦒
培養士さんから「胚盤胞になりました。グレードは◯◯です」と言われたとき、メモは取ったけれど意味がまったくわからない——私はそうでした。帰り道にスマホで検索しても、専門的な説明ばかりで余計に不安になったのを覚えています。
そのときの自分に教えたかったことを、できるだけやさしい言葉でまとめます。
⚠️ 以下は一般的な説明です。評価の方法や呼び方はクリニックによって異なります。ご自身の胚については、必ず主治医や培養士さんにご確認ください。
結論:3つのパーツに分けて読みます
「4AA」のような表記は、3つの情報がくっついたものです。
| パーツ | 何を表す? |
|---|---|
| 4(数字) | どこまで育ったか(育ち具合) |
| A(1文字目) | 赤ちゃんになる部分の見た目 |
| A(2文字目) | 胎盤になる部分の見た目 |
つまり「4まで育った胚で、赤ちゃんになる部分がA、胎盤になる部分がA」という意味になります。
そもそも胚盤胞とは
受精卵が5〜6日ほど育った状態のことです。このくらいまで育つと、中の細胞が2種類に分かれてきます。
グレードのアルファベット2文字は、この2か所をそれぞれ評価したものです。だから2文字あるんですね。
💡 採卵した卵が全部ここまで育つわけではありません。数はぐっと減ります。私も9個採れて胚盤胞は1個でした。詳しくは #6 凍結胚チェックレポート|1個の胚盤胞ができました【30歳・体外受精】 に書いています。
数字(1〜6)=どこまで育ったか
胚盤胞は、育つにつれて中に空洞ができて、だんだん膨らんでいきます。その段階を1〜6で表します。
| 数字 | 状態 |
|---|---|
| 1 | 空洞ができはじめ、胚の半分より小さい(初期胚盤胞) |
| 2 | 空洞が胚の半分以上に広がった(胚盤胞) |
| 3 | 空洞が胚全体に広がった(完全胚盤胞) |
| 4 | さらに膨らみ、まわりの殻(透明帯)が薄くなった(拡張胚盤胞) |
| 5 | 殻から出はじめている(孵化中胚盤胞) |
| 6 | 殻から完全に出た(孵化後胚盤胞) |
数字が大きいほど「先まで育っている」ということです。移植の候補になるのは3以上が多いようです。
数字が1や2のうちは、まだ中の構造がはっきり見えないため、アルファベットの評価がつかないことがあります。「2」だけ、のように数字しか言われないのはそのためです。
アルファベット(A・B・C)=細胞の見た目
どちらの文字も、見ているのは「細胞がどれくらいしっかり集まっているか」です。
| 評価 | 見た目 |
|---|---|
| A | 細胞がたくさんあり、ぎゅっと密に集まっている |
| B | 細胞の数がやや少なく、ゆるめに集まっている |
| C | 細胞の数が非常に少ない |
1文字目が「赤ちゃんになる部分」、2文字目が「胎盤になる部分」です。順番が決まっているので、「AB」と「BA」は意味が違います。
読んでみましょう
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 4AA | よく膨らんだ胚で、赤ちゃんになる部分もA、胎盤になる部分もA |
| 4BB | よく膨らんだ胚で、どちらの部分もB |
| 3AB | 全体に広がった胚で、赤ちゃんになる部分がA、胎盤になる部分がB |
| 3BA | 全体に広がった胚で、赤ちゃんになる部分がB、胎盤になる部分がA |
私の場合
私は採卵を2回しました。どちらも胚盤胞になったのは1個ずつです。
2回目の胚盤胞はグレードBBでした。
あとから知ったのですが、研究などでは「3BB以上」を良好な胚の目安とすることがあるそうです。当時の私はそれを知らず、ただ「AAじゃない」とだけ思っていました。
正直に言うと、聞いた瞬間は「AAじゃないんだ」と思いました。ネットで「4AA」という表記ばかり見ていたので、それが基準だと思い込んでいたんです。
でも培養士さんは「いいグレードですよ」と言ってくれました。そのあと移植をして、いまは妊娠しています。
※あくまで私ひとりの経過です。グレードと結果の関係は人それぞれで、グレードが高くても授からないことも、その逆もあります。一般論としての傾向はありますが、個人の結果を約束するものではありません。
よくある3つの誤解
誤解①:グレードが高ければ必ず授かる
グレードは顕微鏡で見た「見た目」の評価です。染色体の状態まで見ているわけではありません。
見た目がよくても着床しないことはありますし、その逆もあります。目安のひとつとして受け止めるのが、気持ちの面でもラクだと思います。
誤解②:どこのクリニックでも同じ基準
評価のしかたはクリニックによって違います。数字+アルファベットで表すところが多いですが、別の分類を使っているところもありますし、同じ胚でも施設によって評価が変わることがあります。
ネットで見た他の人のグレードと自分のものを並べて比べても、そもそも物差しが違う可能性があります。
誤解③:5日目じゃないとダメ
胚盤胞になるまでの日数には個人差があり、6日目になることもあります。一般的には5日目のほうが良好とされますが、6日目の胚で妊娠した方もたくさんいます。
「◯日目だから」と早く結論を出さないほうがいいところです。
グレードを聞いたときのこと
いま思うと、グレードを聞いた日のことはよく覚えています。数字とアルファベットだけで、自分の未来が決まってしまうような気がしたからだと思います。
でも実際は、グレードはその日の見た目をメモしたものにすぎません。あなたの価値でも、結果でもありません。
もし数字が思っていたより低くても、その胚はここまで育ってくれた胚です。それだけで、もう十分すごいことだと思っています。
まとめ
- 数字=どこまで育ったか(1〜6)
- 1文字目=赤ちゃんになる部分の見た目(A・B・C)
- 2文字目=胎盤になる部分の見た目(A・B・C)
- グレードは見た目の評価であって、結果を約束するものではない
- 評価の基準はクリニックによって違う。他の人と比べすぎない
ほかの専門用語もまとめています。あわせてどうぞ 👉 体外受精って何をするの?治療の流れを図解で|期間・通院回数・費用まで経験者がまとめました
※本記事は個人の体験と、一般的に説明されている内容をもとにしています。評価の方法・呼び方・移植の判断はクリニックによって異なります。ご自身の胚については、必ず主治医や培養士さんにご確認ください。


